2010-01-01から1年間の記事一覧

『記憶の場』と記憶の歴史の可能性

現在、とある事情から記憶の歴史についての研究会に所属することになり、そこでピエール・ノラの『記憶の場』の序論についてコメントしてほしいということで、簡単な発表をしました。 そのまま放置しておくのもなんだったので、その内容を少し修正して、ここ…

ヘイドン・ホワイトと歴史叙述

ずいぶんと放置してましたが、ちょっと更新しておこうと思います。ここ最近ぼちぼちと『思想』8月号の「ヘイドン・ホワイト的問題と歴史学」を読んでいます。 まだD.ハーランの論文の翻訳までしか読んでませんが、ちょっと考えたことをまとめておこうと思い…

ミシェル・ド・セルトー『ルーダンの憑依』

先日、ミシェル・ド・セルトーの『ルーダンの憑依』で読書会を行いました。 せっかくなので、レビューとはいかないまでも、読んだ感想なんかを書いておこうかと思います。ルーダンの憑依作者: ミシェル・ド・セルトー,矢橋透出版社/メーカー: みすず書房発売…

メディアの発展と歴史

書かないわけではありませんと言いながら、ずいぶん更新してませんでした。 忙しかったと言えばそうなのですが、何となくだらだらと日々が過ぎていったほうが正しいような気がします。 さて、今回何を書こうかというと、近世における印刷技術の発展と歴史学…